設備

家庭用エアコンは換気ができない理由を簡単に解説してみた。。。

皆さんお元気ですかー?なでぃーです。。。

外、暑くなってきましたね!嫌ですわ~

僕の家はエアコンをつけ始めました。快適です。。

さて、先ほど母にエアコンには換気機能がないことを伝えたら、どうやら知らなかったみたいです。

NHKとかのニュースで取り上げられてたりするんですが、まだ知らない人に向けてざっくり説明しようかと思います。

在宅ワークで室内にいる時間が増えた方、自粛疲れで友達や親せきの家へ遊びに行く方、もしくは遊びに来られる!なんて方も気が向いたら読んでみてください。

なるべく難しい言葉を使わないようにします。。

そもそも外の空気を取り込める構造じゃない

換気ができない理由はこれです。

外の空気(外気)を取り込める構造になっていないんですよね。

普段僕たちが「エアコン」と呼んでいる機械は、室内の空気を利用しています。

詳しく説明するために、エアコンの仕組みを解説します。

上の図がエアコンの仕組みを表しています。(実際はもっと複雑)

図が下手ですみません。これでも精いっぱい作ったんです。。。

見ての通り、空気は外と内を行き来していません。

行き来しているのは、熱くなったり、冷たくなったりする「物質」です。(冷媒って言います。)

つまり、室内の機械(室内機って言います)から出ている風は、「物質」から「冷たさ」を奪った「室内の空気」なのですよ。

これでわかりますかね。。。

じゃあ外の機械から出てる熱風は何?

冷房運転中に外に出てたことがある人ならわかると思いますが、外に置いてある機械(室外機って言います)から猛烈な熱風が出てたりします。

この赤丸から。中にプロペラが付いてます。

でもここから出ているのは外の空気なのです。

先ほどの画像の「ぬるい気体」からさらに熱を奪って外に出してます。

すると、「ぬるい気体」は色んな工程を経て「冷たい液体」に戻ります。

そして、また室内側の機械に送られるわけですね。

そんなに簡単に熱が出ていくの?って思われるかもしれないので、もう少し説明します。

外の機械の側面を見るとこんな感じになってます。

赤丸は「物質」が流れる管です。青丸は金属(アルミが多い)でできた柵です。

金属は冷たくなったり熱くなったりするのが得意なんです。

「物質」が金属の近くを何度も通り、金属に熱が移ります。

それと同時に、金属に移った熱がプロペラの風で冷やされます。

熱が移動しやすい金属を利用して、物質を効率的に冷ましてあげる仕組みですね。(室内の機械にも同じ仕組みが使われてます)

ちなみに金属が一枚の板ではなく、何本もの細かい線になっているのも、熱が移動しやすいポイントです。

長くなりましたが、熱風の正体は「物体から熱を奪った外の空気」です。

換気は冷房と別で時間を作る必要あり

エアコンは換気機能がないことを理解していただけたでしょうか。

僕が知らないだけで換気もできる家庭用エアコンがあるかもしれませんが、一般的なものにはやっぱり無いです。

ですので、これを読んで理解できた方は窓を開けるなりして適度に換気をしてみてください。

換気するときのポイントは時間があったらまた書こうと思います。

2020.8.1追記  書きました↓

ではでは。。。

P.S

「外の空気が取り込める場所はない!」って言いましたが、実は1か所あります(笑)

最初の図の緑で書いた部分です。

ここは室内の機械が結露したときのための排水管です。

が、十分な空気を取り込める見込みはないと思います。。。